
こんばんは。2022年12月22日、第1回マイナビニュース杯電竜戦統一ハードウェア戦が始まりました。こちらは電王トーナメント以来の統一ハードウェア戦で、ハードウェアを公平にして、真に最強の将棋AIを決める大会となっています。
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大会概要
中継サイト
本記事では、240局の予選を2か月で行うって聞いたけど、具体的にどんな感じなの?
どうやったらより楽しめるの? ということに焦点を当てた記事を書きます。
予選の概要
予選は第3回電竜戦本戦出選抜された16ソフトで総当たり戦を行います。そして上位4チームが準決勝に選抜されます。
予選の各対戦は先手と後手を入れ替えた2局を必ず行うことで、先手と後手の不公平がないようにします。
電竜戦では2回表、2回裏といった表現をします。
(近年将棋AIでは先手と後手の勝率差が非常にシビアになってきている)
16チームいるということは、必ずその回戦で8試合あるわけて、それが1回表、2回表・・・15回裏の計30回なので、8×30=240局の将棋があることになります。
今回のハードウェア統一戦は各自のAIを運営に預け、運営が2台のマシンで回していくことになります。
従って1試合ずつしかできません。そしても時間は30分と1手ごとに5秒加算ということで将棋AIの大会としては非常に長時間です。そうすると、一日そんなにできなくて一日8試合とすると、240局するのに1か月と非常に長い戦いになります。
私はこれをポジティブに思っています。一つの将棋をじっくりと見る方が私にはあっていますので。
ぜひ時間のある時に鑑賞してみるとよいと思います。
中継サイトの活用方法
対戦表のページですが、

今どの回戦で、誰と戦うようになっているのか確認できます。対局中、あるいは終了していればクリックすると棋譜が確認できます。これを執筆時点ではまだ1回表で勝敗がついていないのでわかりにくいのですが、勝敗もわかるようになっていて、勝ち星の多いチーム順に上から並んでいます。これを下からの順に対戦させていきます。相撲でいえば、前頭下位から相撲を始めて最後は横綱みたいなイメージです。ですので対戦が進むにつれ、注目対決となっていきます。1局だいたい1時間前後のようですので、自分の見たい対局が大体いつくらいかこれで把握することは可能です。
勝敗表

勝敗表はこちら
これまでの対戦履歴、棋譜、順位、誰と対局予定か、といったことはここで管理できます。
大会参加者はだいたいこちらのページを見ています。
ここでその回戦中においてどの順序で対戦が始まるかは前節で述べました。では、1回裏が終わったとして、2回表はどうやって対戦相手が決まるのでしょうか?初めから決まっているのでしょうか?
電竜戦で採用している方法としては、これまでの勝敗を見て、順位が離れている組み合わせを選んで決めています。特に上位陣の方に重みをつけているので、要は1位と2位が絶対あたらないような組み合わせを選んでいます。そうすると最後の最後で優勝決定の一番になるという考えです。とはいっても高々15通りしかない組み合わせの中でさもそれっぽい組合せを選ぶというわけなので、選択肢は少ないので必ずそうなるとは限らないです。ただ電竜戦ではこの方式で今までのところは大体意図通りにはなっています。
なお、この勝敗表のページで棋譜リンクというところがあり、ここをクリックするとそのAIの棋譜がすべて見れます。つまり自分の見たいAIだけ抽出できるので便利です。
リーグ表

リーグ表はこちら
これは勝敗表を組み合わせ表にしたものです。まだ誰と戦ってないとかわかります。また、これ順位で並べるので、ジャイアントキリングがあったかどうかというのも確認できたりするので、結構考察のしがいがあります。
ライブ専用棋譜
ライブ専用棋譜ページはこちら
迷ったらここ(笑)。要は今対局中の棋譜が出てきますので、とにかくこのページを見ていれば将棋が見れます。
まとめ
今回の予選では16チーム表裏総当たりで、1局ずつ全240局行います。持ち時間は30分+5秒加算でロングなので、全部消化するのに1〜2か月くらいかかる見込みです。中継サイトの活用の仕方がわかってくると、電竜戦より楽しみますので、ぜひ今後もご覧ください!