2020年12月02日

年末電竜戦TSEC開催決定!要項発表

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中継サイトはこちら

こんにちは!
第1回電竜戦お疲れさまでした!
電竜戦はまだまだ終わらない、むしろこれから!

年末に電竜戦TSECを開催します!!!
TSECはTop Shogi Engine Championshipのことで、チェスのTCECを参考にしたイベントです。
その最大の特徴は指定局面からスタートすることです!!
例えば5回戦ならその回戦は全員が同じ指定局面(例えば脇システム)からスタートします。
もちろん指定局面に優劣がついていると不公平なので、必ず表と裏、先手後手入れ替えて平等にします。

イベント要項
【第1回世界将棋AI電竜戦TSEC予行1】
12月12日(土)20時〜翌朝9時
スイス式・総当たり・持ち時間などは未定。


【第1回世界将棋AI電竜戦TSEC予選】
12月26日(土)20時〜翌朝9時
スイス式・総当たり・持ち時間などは未定。
上位2チームをファイナルに進出
それ以外のチームはB級(自由参加)

参加はこちらから


【第1回世界将棋AI電竜戦TSECファイナル】

(参加フォームは予行演習後)
[ファイナル]
12月30日20時〜31日20時頃まで
2チームによる煩悩の数だけ108番勝負(54回戦)
(将棋をすることでお祓いをしましょう)
5分2秒加算が基本だが、終了予測時刻を見て途中で3分2秒加算に変更の可能性あり
なお、ファイナル進出者には申し出をすればスレッドリッパー3990xの貸し出し制度があります。
二人とも申し出ればそのスレッドを分け合う形で3990xで行います。
(3990x提供は水匠開発者のたややんさん。サンクス!)
なので二人ともCPU勢ならば統一ハードで真の強いAIを決めることが出来ます!

[B級ウルトラリーグ]
12月30日20時〜31日20時頃まで
108番勝負(54回戦)を超えない範囲でn週する。
例えば参加チームが10チームだった場合、
9回戦x6週=54回戦遊べるドン
20チームだった場合、
19回戦x3週=47回戦遊べるドン

初めから3分2秒加算。回転重視。

※ファイナルとB級は同期は取らない。対局数が非常に多いのでそういう余裕がない。
中継一覧がごちゃごちゃするので、ファイナルだけ表示するボタン等を作る予定。

<全イベントに共通事項>
日時はいずれも2020年
すべて無料である。
各回戦では全員同じ指定局面
各回戦は表と裏で先後入れ替えて平等に行う
YouTubeで放送予定
最大手数512手(指定局面までの手数も含む)
先手の千日手0.4勝、後手の千日手0.6勝
持ち時間は5分2秒加算または3分2秒加算が基本
AI、人間単独、人間複数、AI・人間タッグ
人間のパス0.5勝は廃止
AI・人間タッグは将棋ソフトで局面がすぐ再現できるように、
事前に指定局面の順番と棋譜ファイルを配布する。
体験会(ミニ予行)は随時実施。4人以上いれば開催する。

体験会・予行演習はこちらの中継サイトです。

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壮大な企画ですね!
で、このイベントに何の意味があるかというと、
人間の1万倍の強さに到達したAIはもはや人間と戦う時代ではなくなりました。
(ちなみに1万倍と言われてもピンとこないでしょう、、、人間最強に100連勝するやつに
100連勝できるということです、、恐ろしい。。。)
これから大事になってくるのは、いかに人間に寄り添ったAIか、いい先生であるか、ということです。
その時に、居飛車は人間を超越しているけど振り飛車は嘘八百なAIだと困るわけです。
いい先生というのは、どんな時でもどんな局面でもまんべんなく答えてくれる先生です。
即ち、オールラウンダーの評価関数を決める大会なのです。

これは人間にとってはトレーニングに一番使いやすい評価関数を決めるものとなり、
開発者にとってはお金にしやすい評価関数を決める大会、とも言えるでしょう。

そして私が重要と思っているのは、その回戦で一斉にその指定局面をすることで、
その局面からのいろんな将棋を一気に見ることができます。
これは壮観であります。そして勉強になります。
対局者のレベル差がある場合は、表裏両方やるので攻め方も受け方もわかります。
そしてこの指定局面は、居飛車・振り飛車を半々くらいにして、B級戦法を少し混ぜたり、
ジョーク局面といったものもほんの少し混ぜるつもりでいます。

AI同士だとどうしても居飛車が多くなりがちです。
相振りはほとんどないです。女流棋戦では非常に多いです。そこで電竜戦TSECの指定局面戦だからこそ、
AI同士の最強の相振りが見れます。他にもパックマン戦法や穴角など、
こういったB級戦法をガチの最強AIが戦うことです。
自分のみたい局面を家のパソコンで自分でならべるわ、という人もいるでしょう。
しかしおそらく多くの開発者が
本イベントのために超高価なパソコンを用意してくれることでしょう。
それを一斉に見ることができる、これが電竜戦TSECなのです!!
まさにこれからの時代のトレンドを捉えた大会と言えます!!

Q.この局面を指定局面にしてほしいんだけどリクエスト出せる?
A.現在一般受付はしておりませんが、協力以上の寄付特典として
 指定局面を受付しておりますので、もし本会の趣旨に賛同していただけるなら
 ぜひご検討ください。

 くわしくはこちらです。

また、第2回電竜戦についてすでに動き出しております。
将棋AIと将棋の発展のよいサイクルを生むためご寄付をお待ちしております。
ご賛同いただける方はぜひよろしくお願い致します。
 こちらです。

それでは電竜戦TSECも成功させたいと思っておりますので
応援よろしくお願いします!




posted by カツ丼将棋 at 00:29| Comment(0) | 日記